心地よさにこだわる、原点。
皆さんは、幼い頃に苦手だったものはありますか?
私はとにかく、病院に行くのが怖くてたまりませんでした!
近所の小児科には、元・軍医の強烈なお医者さんがいて、
「あの病院に行くと、さらに具合が悪くなる」と言われていました(笑)。
お腹が痛いと言おうものなら、胃の中のものをすべて、
無理やり吐き出させるような荒療治が行われていて…。
そのためのバケツが、常に病院の片隅に置かれていたくらいです。
病院にいるだけで死にそうな気がして、恐ろしかったのを忘れられません…。
この恐怖体験から、「子供のために、楽しさや夢を感じられる病院を創りたい!」
そう考えるようになりました。
建築士になり、設計事務所を立上げ、コツコツ小さな仕事を積み上げてきました。
そんな中、念願叶って、明るいリビングのような小児科をデザインできた時は嬉しかったですね~。
子供の頃に感じた印象は、その後もずっと残るもの。
幼い子供たちに、大人になっても頻繁に訪れる空間には、良い印象を持ってほしかったのです。
これが、私が「心地よい空間」にこだわるようになった原点。
この想いを忘れずに、今後も笑顔であふれる空間を創っていきたいと考えています。