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代表取締役​  金子敏春からのメッセージ

MESSAGE FROM TOSHIHARU KANEKO

私は東京の下町生まれ、1948年創業の鞄縫製職人の三代目です。

日々、父親から鞄作りの手ほどきを受けながら、

江戸時代の流通の名残を残す川岸を眺めたり、

小学校イベントで職人さんたちに出会ったりして「下町文化」に囲まれて育ちました。

 

身近だった「文化」の真価を理解したのは、文学館や美術館の仕事をしてからです。

作品の価値が伝わる展示方法や、未来に伝える保存方法を考えるうちに気づかされました。

 

人間に本質的に必要であり、かつ、感動を呼び起こすものだけが、後世に伝わる「文化」になる。

「文化」は時の流れと共に成熟し、社会を支え、次の時代を築く土台になる。

「文化」を創り出した人、守ってきた人、受け継がれてきた「文化」の積み重ねが、

今の私たちの幸せを支えているのです。

 

鞄の文化で暮らしを支えた父親のように、私も人を支えたい。

私の代からは、“空間”まで領域を広げて、 “100年先まで届く「文化」を創る“と決意しました。

ハルノデザインの「文化」とは、“いつも健やかに暮らしたい”という、

人間の本質的で、普遍的な願いに応えながら、そこに在ることに、喜びを感じさせる空間のこと。

 

私たちの設計した空間が100年先の社会にも必要とされ、 次の時代を築いていくことが、

私にとって一番の喜びです。

Toshiharu Kaneko

プロフィール

金子敏春 プロフィール

PROFILE OF TOSHIHARU KANEKO

東京都生まれ。鞄縫製職人三代目でありながら建築家・デザイナーの道に進む。

公共施設やホテル、スポーツクラブなど建築デザイン実績は多岐にわたるなか、2007年には鎌倉文学館展示計画でグッドデザイン賞を受賞し、全国600を越える文学館展示指標となった。現在は医院設計デザインを主軸におき、

プロデュースした医院の9割以上が地域売上ナンバー1を記録している。

建築だけでなく、家具、ファブリック、ホテル空間機能モジュールの設計などプロダクトデザインも手掛けている。

建築の立体構成や人間工学の技術を活かし、食文化のデザインにも力を入れ、チーズアートという新しい文化を確立。2015年には日本チーズアートフロマジェ協会を発足し、16年、18年とスイス連邦で行われたスイスチーズアワードでは最高審査員を務めている。チーズのアート性を問う国際競技のコーチ実績では2019年、フランス国際大会にて世界一となった。

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