PUBLIC
公共空間
作品にも、人にもやさしい
文化を伝え続ける空間。
美術館や博物館などの公共空間は、あらゆる人が理解できるように作品を展示する役目と、作品を次の世代に引き継ぐ役目を担う場所。だからハルノデザインは観る人、作品を展示する人、作品、すべてにやさしく機能的な空間で、文化の継承を支えていきます。
展示空間を誰にとっても使いやすく
鎌倉にある、文豪達の作品や人生の軌跡を展示する「鎌倉文学館」。その内装の展示空間を大幅にリニューアル。より作家たちの息遣いがリアルに感じられる空間になりました。
作品展示用のボードをオーダーメイドで製作。今までは天井からワイヤーで作品を吊り下げ毎回位置調整をしていたのが、作品を好きな位置に自由に配置できるようになったので、展示作業時間がなんと従来の1/8になりました。また、書籍は床に寝せて置いていたのを、来場者から見て最も見やすい角度で壁に立てかけられるように設計しました。
展示ケースの背面には大きいグラフィックデザインを展示できるように。例えば左の展示では、物語に出てくる豚さんたちを実物大の大きさでリアルに実感できるようにしました。絵本の世界が本から飛び出てきたような面白い展示空間になりました。
お土産コーナーもリニューアル。木を基調としたナチュラルなスペースの中に可愛いお土産を手に取りやすく並べました。スーベニアグッズも、ハルノデザインみずからプロデュース。魅力的な雑貨がいくつも誕生しました。
わくわく手にとりたくなる物販スペース
受け継がれていく文化を、守る。
もともとあった味のある空間は、逆になるべく手を入れませんでした。ステンドグラスもデザインはそのままに、美しく修復。子供の頃からずっと親しんだ素敵な空間を、思い出ごと守っていくこと。それも「空間を創る」の一つの在り方だと思います。
文化空間を誰でも親しみやすく
鏑木清方記念美術館は、近代日本画の巨匠、鏑木清方画伯の終焉の地、鎌倉雪ノ下の旧居跡に建てられた美術館。WEBグラフィックやミュージアムグッズなど館全体のブランディングに取り組みました。
館内の空間展示の領域だけでなく、WEBサイトデザインも手がけています。トップ画面の美しい流線型に金の文字が浮かぶグラフィックは、こちらの美術館をイメージしてオリジナルで作り上げたもの。
美術館ならではのミュージアムグッズの提案も。あじさいのロゴをあしらった日々の生活に馴染む小物など、ここでしか手にはいらないお土産をグラフィックデザインから納品まで一貫して手掛けました。